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2012.01.15 Sunday:- -
歴史は女で作られる (C!nEmA)
ナゾな邦題がついていますが大河な歴史モノではなく、原題はLola Montès。19世紀に実在し、多くの貴族や大富豪たちと浮き名を流した「ローラ・モンテス」という女性が主人公です。



この映画は公開当時はあまりヒットせず、オフュルス監督の意向が無視される形でプロデューサーたちに再編集され、失意のうちに監督も亡くなり、「呪われた傑作」といわれている作品だそうです。1960年代に原型に近い形に再修正され、その後デジタル・リマスターにて復元。

そのデジタル・リマスター版が年末年始に3週間限定で、渋谷のイメージフォーラムにて公開。個人的には邦題があまりピンとこず、最初はみる予定がなかったのですが、予告編をみたら、映像の退廃的なトーンがけっこう好みかな?と思い、最終週にあわてて行ってきました。

数々の名だたる有名人との間にスキャンダルを起こし(映画ではその中に音楽家のFranz Lisztも入っていましたが史実なのかな?)、最後はバイエルン国王の愛妾にまで昇りつめるローラ。 史実だと思うと、ほんとうにすごい!



実際にこの国王が革命によって退位させられたのは、彼女の権力濫用が原因だそうです。この辺りが、「歴史は作られる」の由縁?
しかし、全盛期を過ぎた彼女は落ちぶれるに落ちぶれ、すべてを吹っ切ったかのように下世話なアメリカのサーカス団の見世物となります。 



全盛期を過ぎたローラが演じるのは、自分自身の人生。観客からの下世話な質問にも答え、空中ブランコのような危険な体当たりの演技もします。そんな「現在」のサーカス芸人・ローラが「過去」のローラを回想していきながら、映画は展開されていきます。
 
司会をするサーカスの団長の狂言っぽいしゃべり方とか下世話感が奇妙(絶妙?)な感じで引き込まれます。映画版アガサ・クリスティー・シリーズの名探偵ポワロ役で有名な俳優さんみたい。予告編では、彼女の恋人の数をについて、「世界記録保持者」なんて言っています。この辺りの言い回しとかがとっても面白い。 



このサーカスの映像は本当に力が入っていて素晴らしいですし、豪華絢爛な過去のシンデレラ・ストーリーもゴージャスで夢心地。そして、それがさらに哀愁も誘います。

主演女優マルティーヌ・キャロルは、まさに淑女であり悪女であるfemme fatal(運命の女)、フランス女優という感じ! 




19世紀末のフランスの退廃的な世界観にどっぷりつかれる映画。最後まで観たら、きっとクラクラします。

そして、ラストの転落のシーンにはきっと息をのみます。カメラマンは、クリスチャン・マトラというジャン・ルノワール『大いなる幻影』('37)やジャン・コクトー『双頭の鷲』、クリスチャン=ジャック『花咲ける騎士道』('52)などを手掛けた人。

すばらしい美術も、ジャン・コクトーの『オルフェ』('49)を手掛けた人のようです。 ジャン・コクトーもわたしは好きなので、そんな意味でもこの映画はかなりアンテナに引っかかるものだったんだと思います。

映画の中で、ローラがちょこちょこと名言っぽいことを言うのも、印象に残りました。特に、フランツ・リストと恋をしているときのやりとりは、とても叙情的でした。
2012.01.10 Tuesday:comments(0) trackbacks(0)
オムレツラデュレ (lUNCh)
銀座周辺でオムレツが食べたい!といきなり思いたったら・・・(※朝食は除く)。
 
どこかなぁ、、、。オムライスは何軒か思いつくけど、オムレツって思いつかない。

モザイク阪急のWEEKEND BRUNCHにもオムレツあるけど、付け合わせがフライドポテトだったりパン食べ放題だったりで、けっこうガッツリな感じだった記憶が。もうちょっと軽くオムレツが食べたいなぁと思い、銀座のラデュレへ。

なんとなくメニューにオムレツがあった覚えがあるのです。

ありました!Menu Omelettesを頼みました。
 
オムレツは、2種類から選べます。オムレツラデュレか、モリ−ユ茸のオムレツ。 オムレツラデュレにしました。具は、マッシュルーム、エメンタールチーズ、ハム、トマト、香草。
 


わーい、予想通りのフワフワのオムレツ登場。

そうそう、このオムレツ以外、ほとんど何もお皿に乗ってないオムレツが食べたかったの!
 
それに、小さなパンと、ケーキ(3種類くらいから選べます)と紅茶がついてきて、Menu Omelettesというわけです。 デザートは、ラベンダーの香りのシュークリームを頼みました。わたしは、ラベンダーの香りってあまり得意じゃないのだけど、クリームにラベンダーのフレーバーがついているのは大好き。
2011.09.22 Thursday:comments(0) trackbacks(0)
イケムラレイコ うつりゆくもの (ArT)
竹橋の近代美術館で開催されている、日本では初めてとなるイケムラレイコさんの本格的な回顧展「イケムラレイコ うつりゆくもの」をみに行ってきました。



この企画展、わたしがフォローしているtwitterなのでとても評判がよいのです。とてもよさそうな予感を抱きながら、ワクワクしながら行ってきました。
 
イケムラレイコ展は、ふつうの回顧展とかちょっと違って、初期から現在の作品を順番にみていくのではなく、最新作から初期の作品へと、時間を遡りながら鑑賞していきます。
展示の仕方がまず面白いですよね。建築家のフィリップ・フォン・マット氏という人が担当したそうです。最近行った美術展の中でも、特によかった気がします。

そして、イケムラレイコさんの独特で不思議な作品群。わたしも初めてみたのですが、けっこう好きな感じです。
 
*
まず最初の部屋は、山水画。淡くてどことなく深い独特な色調、ファンタジーっぽいモチーフ、東洋と西洋がぼんわり入り混ざっている感じ。少女や動物が山水画にいるのが、そもそも新鮮ですよね。ちょっとマンガの世界にも見えるので好き嫌い分かれそうな感じもしましたが。

 

昔読んだ何かの絵本を思い出します。

*

次の部屋は、壁が全面、真っ暗な部屋です。そこに赤い油絵が何点が飾られていました。これがまた、不思議な空間なんです。絵が「絵」というよりも、今にもぼやっと浮かび上がってきそうな映像みたいな感じにみえるのです。夜になったら、ホントに絵の中から出てきそう。



そして、同じ部屋に、横たわる少女のテラコッタ作品。



この像は「人」というのには、あまりに未完成。「少女の幽霊」という言葉がほんとうにピッタリ。こわい感じはないけど、なんか幽霊っぽいのです。存在のゆるさと、はかなさがそう思わせるのかな。 「うつりゆくもの」というタイトルに、すごくあっている気がします。
 


*

とにかく作品を集中してみることのできる、とてもいい展示。作品に番号はふられているものの、作品名や解説や言葉がほとんどない展示なのです。だから、とっても静かに鑑賞できるのです。

会場の中にちらほらとある言葉は、イケムラレイコさんの詩のような言葉のみ。 その言葉をみると、イケムラレイコさんは詩人だなぁと思います。とっても、言葉もステキなのです。言葉選びとか、古事記の世界をわたしは連想しました。 

ちなみに、これは今回の図録から引用↓源氏物語・・・。

なぜ私の彫塑の中に「うつろ」があるかというと、存在と無という弁証法的なことに関心があるからです。 私が描く少女も、幽霊なんです。足もないし。あれは、影なんですよ。すーっとでてきて消えていく。そういうイメージなんです。だからスカートには形があるけど、足ははっきりさせない。私にとって幽霊というと、『源氏物語』ですね。怨念や情念で生霊になったり。ああいうの私は超自然的だと思うんです。騙されたからと、ばーっと出てきて男を驚かせる。「ざまあみろ」なんてよく子どものときに思ったんですよ。
 
夏の終わりにピッタリな、どこか冷やかで、でもあたたかみもある、幻想的で不思議な作品たち。これは美術館に行って観る価値ありだなぁと思います。


 
あとウェブサイトもこっています。川上弘美さんとの対談も、これからUPされるみたいでとても楽しみ!そういえば、川上弘美さんの小説も死んだ人とか、幽霊っぽいよく分からないのとか、たくさん出てきますね。

【リンク】イケムラレイコ Side B
2011.09.11 Sunday:comments(0) trackbacks(0)
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